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「対決」で振り返るプロ野球80年史

第41回 89、90年の藤田巨人 vs 他チーム

 

江川、西本が消えた投手陣を再生させるために斎藤、槙原、桑田らに喝!


 今年の両リーグペナントレースは終了したが、全成績が確定して、あらためて思うのは、「完投が少なくなったなあ」、これである。投手の分業制がメジャー並みに確立されたことの結果なのだから当然ではあるのだが、「それにしてもなあ」の思いは残る。

 12球団で完投数が最も多いのはDeNA楽天の11。DeNAは各投手に分散しているが、楽天は則本昂大が9完投だから、言ってみれば、則本1人が完投するチーム。これは則本が極めて特殊な存在なのであって、則本より完投数が少ないチームが6つもある。こちらも「それにしてもなあ」である。

 89年の69完投、90年70完投。これはこの両年の巨人投手陣の完投数である。四半世紀前は、こういう野球をやっていたのである。そう昔のことではない。この80年史もドームの時代に差し掛かり、かなり現代に近づいてきたのだが、野球そのものは、近づくどころではない。今回は、こういう時代もあったのだ、ということを知ってもらう原稿にしてみた。

 1989年の巨人は・・・

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「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

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