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「対決」で振り返るプロ野球80年史

第48回 時代を超えたホームラン打者・中村剛也 vs 外国人打者ばかりが目立つホームランダービー

 

“ラビットボール”にはそれなりの効用。次の飛ばないボール時代を経て259発の時代に


 プロ野球は“投高打低”の時代と“打高投低”の時代が交互にやってくる歴史だったのだが、それはほとんどの時代でボールの質が関係している。

 戦前は、戦争による物資不足で粗悪な飛ばないボールが多くなり、どんどん投高になり、ホームランは、実に貴重なものになっていった。

 戦後は一転、ホームランの時代に。これは「ホームランこそ野球の華」というアメリカの考えに影響を受けたもので(日本は事実上、51年までアメリカに占拠されていた。すべてはアメリカにならえで、これが一番安全な対処法だった)、日系二世の阪神若林忠志監督兼投手が、「ホームランが出ないプロ野球はつまらない」と47年に甲子園球場にラッキーゾーンを設けたのも、そういう流れの中でのことだったろう。この発想の行き着いた先は、あのラビットボールの採用。

 その功罪の判定はなかなか難しいのだが・・・

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「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

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