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【首脳陣に聞く】阪神・平田勝男(ヘッドコーチ)「岡田野球をコーチ陣と選手に浸透させ、常に監督をサポートしていく」

 

15年ぶりに阪神に復帰した岡田彰布監督をサポートするのは、現役時代から守備でコンビを組んだ男だ。昨季まで二軍監督として若手にも信頼され、監督にも信頼されている。まさにヘッドコーチにふさわしい。18年ぶりの「アレ」のために、監督とチームのつなぎ役をこなす。
取材・構成=椎屋博幸 写真=宮原和也、BBM

大きく通る声の平田ヘッド。練習中も大きな声で選手たちに叱咤激励をし続けた


監督の方針を浸透させる


 若い選手が多いチーム。しかし着実に実力は付けてきている。あとはいかに勝つ野球を浸透させることができるか。その道先案内人として岡田彰布監督が就任。ただ現場復帰は阪神では15年ぶり。球団職員も含め、岡田監督が知る人物は少ない。その中で、平田勝男ヘッドコーチは、現役時代から二遊間でコンビを組み、前回の阪神監督時代も参謀として支えた。今回も適役として、その役目をこなしている。

 各監督により、野球の方針というのは違いますよね。例えば昨年までの矢野燿大監督の場合だと、明確に「超積極的野球」というテーマの中で、優勝を目指していた。監督にはそれぞれの考え方があるんですよ。今年は、岡田監督が目指す野球というものを、各担当コーチが選手たちに明確に伝え、理想としている野球をしっかりと浸透させていくことが大事になってきます。

 岡田監督は、阪神では15年ぶりの現場復帰です。その間、評論家として阪神をずっと見てきた中で、いろいろなことを感じてきた。「もっとこうすればいいのに」「あんなふうにやればもっと勝てる確率が上がるのに」というようなことを思ってきたようです。それをこれからやっていこうとしている。それをわれわれコーチ陣が理解して、チームに浸透させていく。それをまとめていくのが、ヘッドコーチの役目です。

 今回のコーチ陣は、前回の監督のときよりも若返っていて、監督と初めてやるコーチも多い。岡田監督はキャンプに関してはコーチ陣に練習メニューを任せました。週べのコラム「そらそうよ」でも言っていましたが、春季キャンプの主役は「コーチ」だと。その中で、監督の方針と違うメニューや対戦を組んだことがキャンプ中、実際に数回ありました。このとき・・・

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