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キーマンインタビュー

巨人 大竹寛 伝統の重圧を求めて

 


12シーズンを過ごした広島からFA移籍を決断。伝統のユニフォームに袖を通した大竹寛の表情が明るい。創設80周年の記念の年、日本一奪回を使命に戦うチームにあって、その重圧を楽しもうとする姿勢が、右腕にはある。

取材・構成=坂本匠 写真=小山真司

過去2年を見ても十分なペースです

──2月20日の韓国・LG戦(那覇)で、巨人のユニフォームを着て、対外試合初登板(先発)。2回2安打無失点の上々なスタートを切りました。初陣を振り返ってください。

大竹 練習試合という形ですが、実戦で投げられて良かったと思います。内容としては、2月のキャンプインからブルペンに入って、打者をイメージし、コントロールも意識して投げてきた中で、そこはしっかり、実戦でも投げ切りたかった。投手としてはいつ、どんな試合でも点を取られたくないというのも正直なところですので、バッターがついて、ある程度は投げられたのではないか、と思います。

──バッテリーを組んだのはルーキーの小林誠司選手。内角をグイグイ攻める強気な配球は、要求したものですか。

大竹 シュートを実戦で使っていきたいと考えていましたので、試合前にその考えを伝えていました。意図を汲んで、多めに使ってくれたと思います。

──2回、先頭打者を安打で出しましたが、続く打者に対しては内角シュートを詰まらせて、狙いどおりの643。

大竹 出来過ぎですけど、2つアウトが欲しいところで、シュートを打たすということはできたかなと思います。

──ブルペンで投げてきてのイメージと、実際の投球とがリンクしている。

大竹 まだ1試合で短いイニングですけど。ブルペンで意識して投げてきて、実戦に入って初めて打者と対戦して結果が出て出来上がっていくものですので、2試合目、3試合目と投げるイニングも長くなっていきますし、そこで課題が見つかることもあります。成功も、失敗も含めて、この結果の積み重ねが大事だなと考えています。
2014キーマンインタビュー

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