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鈴木孝政氏が語る「思い出に残っている3試合」

 

誰にでも忘れられないゲームがある。極度の緊張、勝利の感動、そして敗北の屈辱。連載第2回は中日ひと筋に投げ抜いた鈴木孝政氏の登場だ。
構成=井口英規


先発に転向した1982年、10年目の3試合


プロ2年目、Vイヤーとなった1974年終盤、史上最速とも言われる快速球を武器にリリーフとして台頭。翌75年にはクローザーに定着し、76年には最優秀救援投手と最優秀防御率をダブルで手にしている。ただ、思い出の試合を尋ねると、故障を経て復帰しながらも調子が上がらず、シーズン途中で先発に転向した10年目の3試合を挙げた。

 心の中に残っているゲームはいくつもあるよ。そのなかでも10年目、昭和57年(1982年)の3試合は印象深いね。最初は、仙台の逆転満塁サヨナラ本塁打(5月23日)。大洋戦で8回から登板して9回二死までは9対6で勝っていたんだけど、そこから一気に満塁にされ、最後は長崎(啓二)さんに打たれた。悪いほうの記憶だけど、ここからすべてが始まったんだ。

 そのゲームで抑えをクビになって、中継ぎをしばらくしていたけど、幸運だったのは・・・

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