故障を乗り越え、たどり着いた華やかな舞台。開幕から苦戦が続いたチームの中で、中継ぎとして54試合に登板するなど孤軍奮闘し、オールスターに初出場。明るいキャラクターとしてもナインを鼓舞する右腕・塚原頌平は、チームに欠かせぬ存在だ。が、シーズン終盤は不振で二軍落ち──。悔しさを胸に、大きな決意を持って来季に挑む。 文=米虫紀子(スポーツライター)、写真=小山真司 7月16日に横浜で行われたマツダオールスターゲーム第2戦。MVPに選ばれた北海道
日本ハムの
大谷翔平は、ヒーローインタビューで、「じっくり話した選手は?」と聞かれて、こう答えた。
「松田(宣浩)さんと塚原さん。ありがとうございました」
時の人となった若きスターの口から、オールスター常連の松田(
ソフトバンク)と並び、塚原頌平の名前が挙がった。
試合中継の間にも、塚原と大谷がベンチで談笑する姿が映っていた。セ・パ両リーグでただ1人、2日間連投しただけでなく、ベンチ内でも爪痕を残すところは、さすが
オリックスの“ガキ大将”である。
ただ、塚原は「全然、狙っていたわけじゃないですよ」と言う。
「あの中で同級生が有原(航平、日本ハム)だけだったので、『お前、絶対オレから離れんなよ』って言って、ずっと一緒にいたんですよ。その有原と大谷が仲が良いので、自然と大谷の近くにいたんです。まあでも、ずっと大谷としゃべっていましたね。野球の話はあまりしていないです。ここでは言えないような男同士の話ばっかりですよ」 そう言って豪快に笑う・・・
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