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真実一路〜野球浪漫〜 2017に懸ける
阪神・上本博紀 強い負けん気を前面に─堅忍不抜の精神で─
阪神・上本博紀 強い負けん気を前面に─堅忍不抜の精神で─

 

春季キャンプが始まり20日余りが過ぎた。今季の阪神のセカンドの座はまだ決まっていない。その中に、今までにない横広がりの背番号を着けた上本博紀がいた。彼の背番号は、阪神ファンならすぐに「4」と答えるが、背中には今「00」の番号がある。自ら球団に変更を申し出たのだ。今年こそ、殻を破り、新しい上本博紀になるために──。
写真=佐井陽介(日刊スポーツ新聞社)、早浪章弘

自分を変えるためにまずは背番号から……


 正直、違和感がある。横広がりの背番号「00」が小さな背中からはみ出しそうなのだ。上本博紀は「やっぱりまだ似合ってませんよね?」と焦げた顔を少しゆがませ、苦笑いを作ってみせた。阪神一軍キャンプ地の沖縄・宜野座は近年では珍しく、2月1日から好天候に恵まれ続けてきた。強烈な日差しに照らされた黒塗りの「00」はまだ少し、照れくさそうに光っていた。

''「背番号の変更は……自分から言いました。ずっと“4”を着けさせてもらって、成績が出ていなかったので。自分は弱い人間だから、まずは背番号を変えようと思ったんです。ユニフォームを着るとき、今までと背番号が違えば、ああ自分は変わったんだと感じることができるかなと思って・・・

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