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野球浪漫2017

阪神・高橋聡文 全力でスピンを掛ける 「(FA移籍すれば)もっともっと良くなるという自信はあった。“もう1度勝負してみたい”と思った」

 

最大重圧を経験しその代償で左肩痛に


 今でも一番の思い出に挙げる試合もこの10年のものだ。“下克上”でパ・リーグ3位から勝ち上がってきたロッテとの日本シリーズ。第7戦までもつれ込んだ激闘は、2勝4敗1分けで日本一を逃したが、高橋はそのうち4試合に登板した。「今でも思い出すとしんどい」と振り返るほど緊迫した場面でマウンドに上がったのが、1勝2敗で迎えた第4戦だった。

「3対3の10回に一死満塁で浅尾の後に行ったんです。相手は福浦(福浦和也)さん。準備はもちろんしていたけど、あの年の浅尾はものすごかったから“代わらないだろう”というのがあって。あのときの駆け引きは忘れられないですね。最初に2ボールになってしまって、もちろん、四球ならサヨナラ負け。そこから2-2まで持っていって、三振を狙ってフォークを投げたんですが見送られてしまった。フルカウントからも何球もファウルで粘られて“早く前に飛ばしてくれ”と。

 結果的には三塁ベース上へのハーフライナーでゲッツー。もともとあまりマウンドでは考えないほうですけど、あのときも・・・

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