守備のスペシャリスト──。その一芸はチームに不可欠なものだったが、レギュラーの座は遠かった。それが今春、遊撃のポジション争いが勃発。一度は争奪戦から脱落したものの、自らの立ち位置と真摯に向き合いながら、三木亮は再び這い上がろうとしている。 文=氏原英明(スポーツジャーナリスト)、写真=内田孝治、BBM 遊撃のポジション争いに敗れ自らの課題と向き合う
2017年シーズンはしんがりからのスタートだった。
昨年までショートを務めていた
鈴木大地がセカンドへコンバート。その空いたポジションを
中村奨吾、
平沢大河と争ったが、世間の目が彼に注がれることはなかった。
「キャンプ中に夜のニュースを見たら、ショートのレギュラー争いは大河と奨吾の一騎打ちみたいになっていて、全然、自分が映し出されていなかった。『その練習、俺もやっててんけどな……』と思いながら見ていました。それはしょうがないんで、どこかでチャンスをもらえれば。そのときに、いいパフォーマンスをしようと思っていましたね」 15年、16年ドラフト1位の知名度の前に、三木亮は同じ土俵へ上げてもらえることさえ叶わなかった。そして、オープン戦中、二軍降格を命じられた。
それが、である・・・
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