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野球浪漫2018

中日・堂上直倫 もう一度、あの場所へ 「今年は特に、ですね。ちょっと違います。僕の中では」

 

心から欲するレギュラーの座。自らの存在を確固たるものにするはずだった昨季、新たな試練が待ち受けていた。このまま終わるわけにはいかない。納得の1年にするために、全力を尽くすことを誓っている。
取材・構成=吉見淳司、写真=井田新輔


京田と重なった昔の自分の姿


 2017年5月28日のナゴヤドーム。1対7とヤクルトに大敗した試合後のロッカールームには、顔を伏せて涙を流す中日のルーキー・京田陽太の姿があった。

 この日、0対0の2回無死一塁で、鵜久森淳志の打球を京田がエラー。それをきっかけに先発のバルデスが一挙6失点と崩れた。「自分が試合を壊した」。責任を一身に抱え込む姿に、隣のロッカーから声が飛んだ。

「試合に出られるだけいいじゃないか。もっと楽しんでやれよ」

 ハッと顔を上げる京田。声の主は、堂上直倫だった。

「何て言ったかなんて忘れちゃいましたよ」

 堂上自身は当時をそう振り返る。だが、泣きはらす後輩の姿はよく覚えていた。

「僕も一軍で出場できるようになったときにそういう経験がありました。まるで自分を見ているような感じがして……声をかけていましたね」

 堂上が高卒4年目だった10年。失策を犯した試合でチームは敗戦した。試合後にがっくりと肩を落としていると・・・

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