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野球浪漫2019

オリックス・山崎福也 “優しさ”の殻を破ったその先に──。「思うような結果が出ず、悔しい。スッキリしない。甘かった自分がいた」

 

結果が伴わない。先発左腕として期待されるも、プロ4年間で挙げた勝利は、わずか8。遠征先で強制帰阪も味わったこともある。今年こそ、先発として──。“心優しき男”が“闘争心”をむき出しに、勝負の新シーズンに挑む。
文=どら増田 写真=松村真行、BBM


周囲から大きな期待も結果で応えられず


 悩み、もがき続ける日々が続く。プロ4年目を終えた今オフ。左腕が胸中を明かす。

「思うような結果が出ず、悔しいです。スッキリしない。甘かった自分がいました」

 生存率10パーセントと言われる脳腫瘍を克服して入学した日大三高では、3年春のセンバツで準優勝。明大進学後は東京六大学リーグで優勝に貢献するなど、大学No.1左腕に成長を遂げた。迎えた2014年10月のドラフト会議で、オリックスから1位指名を受けてプロの世界へ。188センチの長身で甘いマスク、スター性を十分に兼ね備えた大型左腕の入団は、1年目から即戦力として大いに期待された。だが、プロ4年間の成績は・・・

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苦悩しながらもプロ野球選手としてファンの期待に応え、ひたむきにプレーする選手に焦点を当てた読み物。

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