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野球浪漫2019

西武・佐野泰雄 タフな万能左腕の躍進 「正直、『もっとできる』と思っている。今の成績にもまったく満足していません」

 

背番号34がチームに欠かせない存在となっている。どんな展開でもマウンドに上がって、必要とあらば何イングでも投げる。さらに場合によっては先発もこなす。8月29日現在、37試合に登板して2勝2敗1ホールド、防御率4.26。タフな万能左腕、佐野泰雄が今季、躍進した理由とは──。
文=上岡真里江 写真=BBM


修正法の確立がプラスに


 プロ5年目にして、ようやく本当の意味での“プロ野球選手”になれた気がしている。2015年に平成国際大からドラフト2位で西武入団。昨季までの4年間で、一軍での登板は28試合にとどまっていた。しかし、今年は4月9日に一軍登録されてから、現在まで一軍帯同を続けている。登板数も37試合(8月29日現在)と、早くも過去4年間の通算登板数を超えた。

「一軍にずっといさせてもらっていて、試合にも投げさせてもらっていて、『こうでなければいけないな』と、強く感じています。これが当たり前にならなくてはいけない。その中でしっかりと結果を残していくのがプロ野球選手なんだと、あらためて思います」

 入団時から、「先発、中継ぎ、両方ともできる」を1つのセールスポイントとしてきた。どちらの可能性も探りながら、年々着実にレベルアップしてきたという自負はあるものの、昨年までは一軍定着には至らなかった。

 2年目の16年、5月上旬に一軍登録されたのをきっかけに、中継ぎとして7試合に登板し、防御率0.00を記録。その安定感が評価され、6月11日の中日戦(西武プリンス)で先発機会を手に入れると、5回を3安打2失点(自責1)と好投を見せた。しかしながら、その後、再び中継ぎとして起用される中で安定感を欠き、6月末に登録抹消。8月末、中継ぎ要員として再度昇格を果たし、3試合1失点と結果を残して9月11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でシーズン2度目の先発のチャンスを与えられるも、2回1/3を4安打3四球4失点と期待に応えられず、ファーム再調整となった。

 17年には、菊池雄星(現シアトル・マリナーズ)に次ぐ貴重な先発左腕として5月途中からローテーションの一角に加わり、5試合3勝1敗と、3年目の本格開花に大きな期待がふくらんだ。しかし、先発7試合目となった6月17日の中日戦(ナゴヤドーム)、初回途中に左ヒザの違和感を訴えて降板。左ヒザ外側半月板損傷と診断され、治療とリハビリでシーズン終了を迎えることとなった。

「それまで、大ケガをしたことがなかったので、何カ月もという、あそこまで自分と向き合える時間というのは・・・

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