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自由ケ丘高時代は攻守走、三拍子そろった外野手で新庄2世と注目を集めた。高卒1年目の昨季は7月に一軍帯同を経験すると、10月12日の楽天戦(Kスタ宮城)でプロ初出場。そして今季、チームが首位争いを繰り広げる真っただ中の8月下旬、一軍で5試合に出場を果たした。一歩一歩着実に階段を登る武田健吾にプロ2年目のシーズンを振り返ってもらった。
取材・構成=三橋祐子 写真=太田裕史、BBM

驚きの一軍抜てき


──今季は一軍で5試合に出場しました。登場曲が、子どもたちの間で大人気の妖怪ウォッチのテーマ曲「ようかい体操第一」ですね。

武田 あれはT(岡田)さんと安達(了一)さんが勝手に……(笑)。以前から「妖怪ウォッチにしろよ」って言われていたんですが、僕は見たことも聞いたこともないから分かりませんって断ったんです。それなのにいつの間にか……。打席に行くときに初めて聞いて、「これ何の歌? 絶対Tさんたちや(笑)」と思って。本当は、駿太さんと一緒に決めていた曲があったんですけどね。

──先輩方にかわいがられている武田選手、球場でも笑顔でニコニコ、ハキハキとしている姿が印象的です。

武田 こんな顔なのでいつも笑っているように見えるのかもしれません(笑)。暗い顔をしててもプラスにはならないので、明るく楽しくやろうとは思っていますね。

──一軍に上がるとき、先輩方から何かアドバイスはもらいましたか。

武田 首位争いをしている最中に上がってこられたのはすごいことだから、思い切ってやれよって言われました。自分でもまさかあんな時期に上がれるとは思っていなかったんですけど、上がったからには全力でやるしかないなと。声を出したり、全力疾走でチームに貢献しようと思っていました。昨季はシーズンの最後の最後に上がったんですけど、そのときと順位も違うし、雰囲気も全然違うだろうなと、正直不安もあったし怖かったです。

──その昨季を振り返ると、7月に初めて一軍の練習に参加しました。

武田 先輩方と一緒に練習して、自分のレベルの低さを実感しましたし、足りないものがハッキリしました。それを昨年、早い時期に分かったことはすごく大きなことだと思います。

──上の世界を垣間見たことで、一軍でプレーしたいという思いも、より強くなったのでは。

武田 そうですね。ファームと違って観客や応援も多いですし、その中で野球ができる喜びを感じました。僕、目立つことというか、見られることがあまり得意ではないんですけど、プロで野球をやるなら、やっぱり一軍しかないなと思いました・・・

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