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「この人に聞きたい」

DeNA・宮崎敏郎インタビュー「僕は“振ってナンボ”の選手」

 

中畑清前監督の時代からDeNAは新戦力、若手の起用に積極的だ。わずかにでも光る原石があれば一軍の実戦の場で磨き上げようとする傾向にあり、現在のラミレス監督もその基本的な方針を受け継ぐ。若手の才能が伸びやすい環境にある一方で、競争はシ烈だ。結果は早く出したほうがいい。でなければ、チャンスをうかがう次の素材がファームに控えているからだ。そうした循環が盛んなチーム状況にあって、5月から6月にかけ一軍レギュラーに定着し、DeNAの打線を支えているのが宮崎敏郎だ。特に右方向への打球の伸びは目を見張るものがある。
取材・構成=滝川和臣、写真=井田新輔、佐藤伸亮(インタビュー)


打席での意識を変えたら世界が開けた


──出場40試合、打率.304、本塁打5(6月18日時点)。今シーズンのここまでを振り返っていかがですか。

宮崎 開幕してすぐはバッティングで思うような仕事ができませんでしたが、今はそのころよりは状態がよくなっています。キャンプは一軍スタートだったのですが、右足首をケガして二軍で過ごし、開幕前に戻ってきました。去年のシーズン終盤に痛めた部分と同じところをやってしまいました。足首の内側のほうです。でも、今はもう完治しているので不安はありません。

──調子が上がらなかった理由はどこにあったのでしょうか。

宮崎 開幕してすぐに、試合に出してもらったんですが、なかなか自分のスイングができませんでした。気持ちの面もありますけど、僕はとにかく積極的に振らないといけないバッターです。なのに振れない打席が多かったんです。積極的になれなかった理由には、実戦経験が少なかったために試合勘が欠けていた部分もあった。それをファームで「もっと振っていけ」ということを再確認しました。僕は「振ってナンボ」の選手なんだと。

──昨年と今年で変わった部分はあるのでしょうか。

宮崎 技術的な面では、逆方向を強く意識するようになりましたね。

──今までもライトへの打球の強さには定評がありました。

宮崎 そうですが、去年までは・・・

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