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2015年シーズンへの課題 ソフトバンク&巨人

 

ソフトバンクは3年ぶりに日本シリーズに出場し、日本一に輝いた。チーム最終戦での自力優勝はパ・リーグ4度目でプロ野球史上9度目。それがサヨナラ勝ちだったのはプロ野球初の劇的なシーンであった。一方の巨人はペナントレースでは2位の阪神に7ゲームの大差をつけて優勝したが、クライマックスシリーズではその阪神に敗れた。巨人が優勝しながら日本シリーズ出場を逸するのは2007年に続いて2度目であり、最後は悔しさが残るシーズンとなった。

福岡ソフトバンクホークス


延長戦に弱かったチーム

 開幕のロッテ3連戦に3連勝でスタートしたソフトバンクは、ペナントレースではオリックスとの激しい競り合いとなったが、11年以来のリーグ優勝。1リーグ時代に2度、パ・リーグ16度目で通算18度目の栄冠となった。目立ったのは逆転試合が多かったことである。

▽ソフトバンク 38勝22敗.633
日本ハム 34勝29敗.540
▽オリックス 27勝24敗.529
▽ロッテ 28勝31敗.475
楽天 23勝33敗.411
西武 23勝36敗.390

 チーム打率.280は2位のオリックスに2分2厘差をつけるダントツの1位であった。これだけの差をつけたのは1リーグ時代に3度あるが、パ・リーグではダイエー時代の03年に.297で2位のオリックスの.276に2分1厘差をつけて以来2度目だ。

 打撃10傑に柳田悠岐(.317=3位)、中村晃(.308=4位)、内川聖一(.307=5位)、李大浩(.3003、6位)、長谷川勇也(.3002、7位)と5人もの打者を送り込んだ。パの3割打者は7人だけに打撃でパ・リーグを席巻した14年のソフトバンクであった。

 そのソフトバンクにも意外な落とし穴があった。4時間を超す試合に5勝10敗6分けと大きく負け越していたのである。延長戦にも6勝6敗6分けと五分である。

 14年のソフトバンクには18試合の延長戦があり、エクストライニングは39回に及んだ。計算上は39イニングあれば、本塁打は大体3〜4本は出てもおかしくないところだが、ソフトバンクは延長に入ってからの本塁打はゼロであった。打率にしたところで135打数32安打、打率は.237にしかならない。

14年の延長回に入ってからのソフトバンク打者成績


 李大浩は打率.300でチーム最多の19本塁打を打っていたが、延長に入ってからの成績は9打数2安打の打率.222であり、3三振である。1〜3回には193打数67安打で.347で4本塁打であり、4〜6回には202打数66安打の.327で11本塁打の李が、7〜9回は162打数35安打.216で4本塁打。延長戦でも.222と試合終盤になると成績はダウンしている。

 中村は1〜3回は打率.254で2本、4〜6回は.359で2本、7〜9回で.335と平均して打っているのに10回以降は16打数4安打で.250だ。なぜ延長に入ると沈黙してしまうのか。

全試合で四番を打った李大浩もゲームの終盤では成績を大きく下げ、課題を残した。15年は克服なるか



カギを握る松坂の存在

 チーム打率1位のソフトバンクは防御率も3.25でオリックスに次いで第2位であった。しかし、内容ではオリックスに大きく差をつけられていた。

 例えば・・・

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