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「2000安打」達成者の足跡を辿る

 

中日和田一浩が6月11日のロッテ戦(QVCマリン)で通算2000安打を達成した。プロ野球史上45人目だが、42歳11カ月でのゴールインは、谷繁元信(中日)の42歳4カ月を更新する最年長記録である。和田は97年に西武入りしたとき、高校、大学から社会人を経ていたのですでに25歳の半ばにさしかかっていた。異色の和田の足跡をたどりつつ、2000安打達成者たちの歴史を振り返ってみたい。

6月11日のロッテ戦[QVCマリン]で偉業を達成した中日の和田一浩。遅咲きのバットマンが球史にその名を刻んだ



捕手からスタートした苦闘の野球人生


 和田は96年11月21日に行われたドラフト会議で西武から4番目に指名された。しかし、当時のポジションだった捕手では伊東勤(現ロッテ監督)が絶対的なレギュラーとして君臨しており、ほかに3捕手がいるので、和田の出番は少なかった。

 1年目の出番は17試合で捕手としては14試合。スタメンに起用されたのは3試合で、打率は21打数4安打で.190だ。5月7日のダイエー戦(福岡ドーム)で、西武がプロ野球新記録の29安打(当時)を打ち、21対0で勝ったこの試合で、7回に新人の倉野信次から中前打。プロ入り3打席目での初安打である。

 1年目は4安打で、翌年からも17、13、52、63安打で01年までの5年間で149安打。2000安打達成者で5年目までの最少安打は駒田徳広の110安打。プロ入り初打席で満塁本塁打を放ったことで有名な駒田だが、初打席は入団から3年目のことであった。次いでは和田の149安打、秋山幸二の152安打、石井琢朗の172安打、谷繁元信の197安打が、2000安打のスロースタート5傑である。

 対照的に5年目までの最多安打はラミレスの819安打だが、日本人では長嶋茂雄の763安打で、5年間、毎年150本以上打っていた。次いでは張本勲の695安打、江藤慎一の665安打、榎本喜八の663安打、有藤道世の660安打である。


2000本安打達成者 実働期間・5年目までの安打数


2000安打達成第1号は川上哲治


 現在2000安打以上を打った選手は45人もいるが、その半分の通算1000安打の第1号が出たのはプロ野球誕生13年目の48年で、坪内道則(金星)である。坪内は誕生1年目の36年からプレーしており、兵役も免れていたので1000試合出場でも第1号であった。48年9月12日の南海戦で、それから2週間後の9月28日の急映戦で1000安打のテープを切った。

 2000安打第1号は56年5月31日の川上哲治(巨人)である・・・

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