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記録の手帳 / 千葉功

プロ野球「三塁打記録」考察

 

三塁打にまつわる記録は時代から取り残されている。福本豊が保持する通算三塁打115は引退から18年の月日が経つが、いまだその背中を追う選手は見当たらない。51年の金田正泰(阪神)の年間18三塁打も依然として破られないままであり、55年の阪急が記録したチーム年間66三塁打も更新されないままである。しかし、今年は久しぶりに三塁打記録の歴史が塗り変えられる期待感がある。

シーズン序盤戦で輝きを放ったロッテ細谷圭。早くも3本の三塁打をマークしており、どこまで記録を伸ばすかにも注目が集まる


パ・リーグ全体では久びさの200本ペース


 今シーズンの開幕直後の4月3日に、日本のプロ野球史上2人目の記録が誕生するかもしれないという試合があった。

 ロッテの細谷圭は3月30日の楽天戦でプロ入り11年目にして2本目の三塁打を打つと、4月1、2日のオリックス戦にも続けて打って、この日のオリックス戦(京セラドーム)にも打つと、4試合連続の三塁打となる。過去に3試合連続は10人が達成しているが、4試合連続は巨人長嶋茂雄が60年5月8日から14日にかけて記録しているだけである。

 しかし、この試合で細谷は一邪飛、二ゴロ、三振、右飛に終わり、史上2人目の4試合連続はならなかった。前日まで規定打席不足ながら打率.500と打ちまくっていた細谷はこの4月2日以降、65打数14安打の.215で24日のオリックス戦には同じ内野手のナバーロが復帰したこともあって出番はなかった。

 それでも今年は各球団で三塁打が頻繁に出ている。各球団の昨年終了時と今年の4月25日時点の三塁打の数を比較すると以下のとおりである。

チーム名 昨年 今年
▽楽天 16 11
▽ロッテ 34 9
ソフトバンク 22 4
西武 21 4
日本ハム 27 3
計 136 32

チーム名 昨年 今年
広島 32 9
中日 19 6
ヤクルト 16 3
▽阪神 15 3
DeNA 18 3
▽巨人 16 2
計 116 26

 昨年は・・・

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