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記録の手帳 / 千葉功

巨人はなぜ外国人打者に依存するのか

 

巨人モタついている。低迷の原因はいろいろあるが、相変わらずの四番打者難もその一つ。一昨年、昨年と四番に8人も起用した巨人は、今シーズンはギャレットを定着させていたが、打率が2割そこそこのまま登録抹消。波に乗れない要因になっている。

四番・ギャレット


シーズン開幕から四番を任されていたギャレットだが、ここまでは低調な成績で期待を裏切っている


 5月6日からの巨人対中日の3連戦(東京ドーム)で巨人は得点7、失点26で3連敗。投手陣の不振が目立ったが、打線でも新四番に座っているギャレットが3試合でシングル1本で打点ゼロと精彩を欠いた。2014、15年と四番に8人もの選手を起用していたが、今シーズンはギャレットを定着させていた。だが、打撃不振にまずい守備もあり、ついに5月23日に抹消された。ここまで打率.225、得点圏打率も.122(49打数6安打)と四番としてはまったく物足りない。

 ギャレットのメジャー8年間の通算打率は.251だが、本塁打122本に巨人は期待していた。メジャー2年目の09年から14年まで6年連続の2ケタ本塁打で、12年には27本を打っていた。


 しかし、満塁での打率は.250で、満塁本塁打は1本も打っていない。四番を打ったのもパイレーツで10年に146試合あるが、12年は98試合、13年は59試合と年々少なくなり、14年はマーリンズで19試合。ヤンキースに移った昨年はスタメンで四番を打ったことは一度もない。

 その一方で中日のビシエドは・・・

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プロ野球アナリスト千葉功によるコラム。様々な数値から野球の面白さを解説。

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