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記録の手帳 / 千葉功

巨人はいま何をすべきか

 

13連敗という球団史上ワースト記録を樹立してしまった巨人だが、交流戦最後の6試合には5勝1敗と立ち直りの気配を見せてきた。しかし、主砲の阿部慎之助が交流戦最後の試合で右ヒザを痛め、選手登録を抹消された(※その後、7月1日に一軍登録)。再浮上を狙う中で球団史上歴代3位の本塁打を記録した主砲の欠場はどう響くのか。さらに巻き返しを期す巨人にとっていま最も必要なことは何か。現在の問題点を掘り下げてみたい。(記録は6月22日現在)

開幕から正捕手として起用され続けている小林誠司。スタメンを外される試合もあるなど、阿部の後釜としてまだ確固たる信頼は得られていない


正捕手になり切れない小林誠司の現在地


 今シーズンの阿部慎之助は打率こそ.250だが、38打点、10ホーマーはチームトップの数字である。2012年に打率.340で初の首位打者になり、104打点でリーグ1位に輝いた阿部は本塁打王をバレンティン(ヤクルト)に譲ったので三冠王こそ逃したが、打率2位の坂本勇人(巨人)に2分9厘もの差をつけての独走状態であった。翌13年も打率.296(6位)であり、本塁打も前年を上回る32本を打っただけに、阿部の天下はまだまだ続くと思われた。

 しかし、14年は一転して打率.248で27位に大きく後退し、15年も欠場が32試合、16年も52試合で欠場。首の痛みを理由に15年はマスクをかぶったのも25試合と、巨人は捕手難に見舞われた。

 14年にルーキーの小林誠司が捕手として58試合に出場し、次世代の正捕手筆頭候補として頭角を現し始めていた。ただし、打っては打率.226、2ホーマー、13打点。一塁で78試合に出場し、打率は.242、15ホーマー、47打点の阿部の数字には遠く及ばなかった。

 16年も阿部は一度もマスクをかぶることなく、巨人の正捕手は小林となった。だが打力の弱さは相変わらずで、この年も打率は.204(4ホーマー)と低調な成績に終わった。それでも盗塁阻止率は35.6%で規定試合(72)以上に出ているセ・リーグの捕手の中でトップとあっては動かしづらく、現在も阿部の後継者(候補)として起用され続けている。

 阿部は3月31日の中日との開幕戦[東京ドーム]の第1打席で本塁打を放ち、翌日の第2戦でも9回裏にサヨナラ3ランとこれ以上ない好スタートを切った。4月を終えて打率.305、5ホーマー、24打点の成績をマークし、得点圏打率も.367に達していた。だが5月になると急激に成績はダウン。5月以降の打率は.217であり、得点圏打率も.293に落ちている。この状況を見ると満身創痍の肉体と38歳の年齢が影響していると思わざるを得ない。

 長嶋茂雄の現役最後の1974年が・・・

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プロ野球アナリスト千葉功によるコラム。様々な数値から野球の面白さを解説。

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