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岡田彰布コラム

何をもって補強というのか!?いまこそ若手の登用よ!

 

あの名物コラムが帰ってきた!2009年4月から8カ月間にわたって連載していた『岡田彰布のそらそうよ』が約5年ぶりに本格復活する。14年シーズンに何度かスポット登場していたが、ここから毎週OKADA流の考えを語ってもらう。第1回目は、このオフの阪神の補強から見る「真の補強とは何か」。

果たして、阪神の補強は失敗なのか!?


 関西のスポーツ新聞は過激で有名やね。そういえば野村克也さん、星野仙一さんも阪神の監督に就任されたあと「関西のスポーツ新聞は怖い」とボヤいていたことを思い出す。こと阪神のことになれば、是々非々の論調で、結果が悪くければ、容赦なく紙面で叩く。オレは阪神で育ったから、それが当たり前で、特別な感情はなかったけど、他球団から移籍してきたら、トラ番の過激さに驚く日々……らしい。

 またタイガースが関西マスコミに注目されている。スポーツ紙の見出しに「惨敗」と「大失敗」といった見出しが躍っている。ターゲットは「補強の失敗」ということか。15年に向け、戦力補強に乗り出したが、狙った選手は軒並み、他球団に獲られ、補強は現在のところゼロに近い。トレード、FA、メジャー・リーガーの獲得戦略は失敗に終わり、現状はオリックス金子千尋との獲得交渉を残すだけ……といった状況である。

 果たして、これを失敗と捉えるのか。オレはまったく失敗とは思っていない。もし失敗とされるなら、それは準備不足という点での反省で、オレは「補強」の本当の意味を考えるには、いい機会ではないのか、と提言したいわけよ。

 まずドラフトもチーム補強においては大きな要素やけど、今年、ドラフト会議でタイガースが指名した5選手。派手さや話題性には、正直、欠けているかもしれん。でも・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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