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岡田彰布コラム

きれいに野球をしよう…ではない。すべて結果よ。阪神若手の欲のなさは気がかりになるのよね

 

上本以来生え抜きレギュラーなし。異常よ


 沖縄にいる。2003年、コーチのときからスタートした宜野座キャンプだ。04年から監督になり08年まで、この地でキャンプを張った。慣れ親しんだ沖縄である。気候もすっかり分かっている……つもりだったが、今年は少々事情が違っていた。第2クールから戦力チェックに入ったが、いきなり寒さにやられた。

 気温は15度になっていたが、冷たい風が吹き、寒いのなんの。オレは震え上がった。いままでにない寒さよ。これは選手もつらい。ケガをしなければいいが……と、そんなことを心配してしまうほどだった。

 ようやく沖縄らしい日差しが戻った11日。レンタカーを名護に走らせた。日本ハムとの練習試合や。20度近い陽気に心は躍る。絶好のコンディションだし、果たして阪神の若手は成長しているのか。この1点をチェックするため、記者席最前列で動きを追った。

 ところが帰りの車中。出るのはため息ばかり。まったく見所のない初実戦に、オレは正直、落胆したわ。日本ハムの中田翔大谷翔平の迫力に比べ、阪神打線の非力なことといったらなかった。相手は木佐貫、吉川と主力クラスだったとはいえ、外野にほとんど打球が飛ばないのだから。力強さはまったく感じられなかった。

 それまでスポーツ新聞で、阪神の若手野手の成長が報道されていたから、楽しみにしていた。でも完全に裏切られた・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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