ルーキーやからと起用を制限する必要はないが…
キャンプが終わり、オープン戦に突入した。序盤から中盤は新戦力、若手の成長チェックに充てられる。これを過ぎると、主力の登場となるわけで、それまでに新しい戦力はアピールしなければならない。生き残りをかけた戦い……といってもいいだろう。
特にルーキーだ。一軍に残れるかどうか。それはオープン戦のアピール度にかかっている。ただし、入団したチーム状況、構成、さらに監督のタイプによって、大きな違いが出てくる。
そこでオレの話……となる。早稲田大から6球団が指名してくれた末、
阪神に入団した。自信はあったし、レギュラーにすぐなれると思っていたわ。ところが時のチーム事情がそれを拒んだ。三塁には
掛布雅之さんがいた。それもバリバリの時よ。あとの内野も層が厚い。それでもオレは守れると感じていたが、当時の監督、
ブレイザーはオレを外野にもっていった。キャンプから突然、外野の練習をしろ!となって、何でやねん……と、正直、オレはガックリきたわ。阪神に入りたくて、そのとおりになったけど、チームの構成上、思いどおりにならず、さらに監督がメジャー流の考えを押し通した。これでオレは控えに回った。一軍で開幕を迎えたが、起用されることなく1カ月半。突然、監督退陣というニュースが飛び込んできて、代理監督になった
中西太さんがオレを使うようになった。
こういうことも運命というのかな。監督によって左右されることがある。オレはその後、それなりに結果を残し、新人王に選ばれた。あのままブレイザーが監督なら、どうなっていたのだろうか……。そういう不思議さを感じていたもんよ。
今年、阪神にドラフト3位で入団した
江越大賀の評判がいい。オレもキャンプでじっくりと見てきた・・・
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