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岡田彰布コラム

巨人は永遠のライバルであり倒すべき相手やけどな。今年は、両チームとも新監督となり実に新鮮なTG戦になる

 

オレ自身の中で巨人が苦手のイメージなし


 沖縄から戻ってきたばかりよ。今回は1週間、デイリースポーツの評論の仕事で各チームをチェックしてきた。巨人の実戦、阪神の日々の練習を追ったところで、今週号のテーマをもらった。阪神対巨人の歴史。今季でTG戦は80年を迎えるわけで、オレなりにこのテーマで書いてくれ……ということですわ。

 もう書き尽くした感はあるけど、オレにとって、巨人は永遠のライバルであり、倒すべき相手。それ以外ないわな。小さいときから、阪神一色で育ったオレよ。常に相手は巨人で、親父(勇郎)にはそればかりをたたき込まれたものよ。

 調べてみたら、昨年まで阪神と巨人は公式戦で1868試合戦ってきたということやね。そこで対戦成績やけど、阪神の786勝1015敗67分け。やはりというべきか大きく負け越している。巨人がV9をしたり、本当に強い時代が長く続いたことが反映しているのだろうが、オレにはそんなに巨人を苦手にしてきた……というイメージはない。逆に巨人には対等以上に戦ってきた……という自負がある。

04年、監督なりたての開幕3連戦は3連勝という幸先のいいスタートやった。その後も5年間で1回しか負け越しがないわけで苦手意識はなかったわ



 そんな中、巨人戦ということで、オレが思い出に残っていることをまず挙げてみる。実はオレのプロ初ホームランは巨人戦でね。1年目、すぐに先発出場できると思っていたけど、当時の監督、ブレイザーの方針で、なかなか出場機会が与えられなかった。そんなとき、掛布雅之(阪神二軍監督)さんが故障したのかな。カケさんの代役として三塁で先発した甲子園での巨人戦(1980年5月1日の2回)。マウンドは左腕の新浦壽夫さんやったわ。大きく曲がるカーブを完璧にとらえて、左中間やったと思うけど、初ホームランを打てた。

 あの感触はずっと残っていたわ。1985年の4月17日、いまでも伝説とされるバックスクリーン3連発もあるけど、オレにはあの初ホームランが巨人戦の大事な思い出やな・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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