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岡田彰布コラム

甲子園はホンマ、日本一の球場よ。高校生は、そこでプレーできる喜び、尊さ、感激を胸に、思い切り、戦ってほしい

 

大横綱の死はショックやった、それでも五輪に甲子園が始まった


 悲しい知らせだった。「大横綱 死す……」。大相撲の歴史に残る大横綱・千代の富士(九重親方)さんがガンのために亡くなった。ひとつの時代の終わりか。オレは悲しくて、寂しくて、ホンマ、たまらなかった。

 横綱とはお互い、現役時代からの付き合いだった。会うのはいつも3月、大阪場所の期間中だった。オレの近しい知り合いが、横綱の後援会の重鎮で、その人を介して知り合った。以来、大阪場所のときは、飲んで、食べて、騒いだものやった。オレらも3月といえば、オープン戦のころで、シーズン前のまだリラックスできるとき。横綱もそうだし、現理事長の北勝海(八角親方)さんともオレは親しかった。だから大阪では大人数で飲んだもんよ。

 オレも酒は強いほうやったけど、横綱に比べたら、ホンマ、子どもやったわな。とにかく酒が強かった。それでいくら飲んでも、そんなに崩れなかったわ。とにかくカッコいい横綱で、相撲の概念を覆した。そらそうやろ。あの体で、巨体の外国人相手に、ぶん投げていたもんな。武蔵丸、小錦、曙らを相手に、まさに横綱相撲で、ファンを魅了した。その人柄にも触れ、オレは横綱のファンやったわ。

 最後にお会いしたのは、このベースボール・マガジン社のパーティーだった。オレは原辰徳などと同じテーブルで、その横のテーブルに、王(貞治)さんと横綱が座っておられた。人づてに体調が優れないと聞いていたし、心配していたけど、そのときは挨拶して、顔色とか変わりなかったもんな。あれから1カ月くらいか。早過ぎるやろ。それしか、言いようがないわ。あの精悍な表情が忘れられない。安らかに……と手を合わせるしかない。

 そんな悲しい出来事もあり、気持ち的にも沈んでいたけど、この8月、世の中はスポーツの祭典で盛り上がっている。プロ野球はいよいよ勝負の8月、そして9月に向かい、ブラジルのリオデジャネイロではオリンピックの真っ最中。時差の関係で夜中にライブ放送があり、さすがに寝不足は続くが、やはりワールドワイドの戦いは面白い。オレは寝不足もなんのその。毎晩、テレビにかじりついているわ。そして、甲子園では高校野球の夏の大会。これも目が離せない。高校球児の熱い戦いは、やはり胸が打たれる。勝って泣き、負けて泣く。オレも年のせいか、涙腺が緩くなり、自然に涙がこみ上げてくる・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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