
阪神は2位を死守し、甲子園でCSをやりたいわな。でも先発がいない。金本監督とベンチが先発をどうやりくりするか、注目しているわ/写真=前島進
セ・パの覇者はどちらも総合力の厚みがすごかった
まず、最初に……懐かしい名前がそこにあった。訃報である。スポーツ新聞にあったその名前は
デーブ・ヒルトン氏。まだ若い67歳での死を伝えるものだった。
彼こそが、オレのプロ野球人生で最初に因縁を感じた人物だった。1980年、オレは早大からドラフト1位で阪神に入団した。時の監督は
ドン・ブレイザーやった。早くからブレイザーはこう言っていた。「メジャー・リーグでは、ルーキーをいきなり起用しない。オカダもその例外ではない」。オレは「?」やったけど、そういう方針なんや……と思っていた。
迎えた2月。アメリカのアリゾナキャンプで、突然に起きた新外国人獲得。いきなりヒルトンがキャンプ地に訪れ、そのまま入団に至る。
ということは、彼は内野を守り、あぶれたオレは一体、どうなる……と思っていたら、外野へのコンバートが指示された。
ブレイザーの方針どおり、オレの出番は少なくなり、4月中はヒルトンが試合に出続けた。でも結果が出ない。すると阪神ファン、マスコミから・・・
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