01年オフに言われた言葉は「オレのあとはお前やから」
携帯電話がひっきりなしに鳴る。メールがどんどん届く。一体、何が起きたんや……。実はオレ、そのとき、海外にいた。メールを開く。そこには「星野さんが亡くなった」の文字。エッ、としか声が出なかった。球界関係者、マスコミ関係者が知らせてくれたわけだが、それでも信じることはできなかった。
まさか……の思いやった。帰国して、1月15日、「天地会」に出席。1985年の日本一と、その後の低迷期をともに戦った仲間との集い。みんながそろったところで、黙とう……。誰もがまだ信じられない顔つきだった。
星野仙一さんが逝った。昨年、星野さんの殿堂入り記念パーティーで、喫煙室で会ったのが最後になった。「オウ、オカ。久しぶり。きょうはありがとうな」。短い会話だったが、体調の悪さは感じ取れなかったわ。
現役時代、対戦したことはあったけど、やはり
阪神の監督で来られてからが濃い時間だった。あれは2001年のオフ。オレは二軍監督で、当時、阪神に在籍していた上坂(
上坂太一郎)君の結婚披露宴に出ていた。そこに現れたのが星野さんやった。まだ阪神監督の正式発表がされていないとき。サプライズやったし、会場はざわめいていた。
そこで星野さんに・・・
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