1980年のオールスター第1戦で出場し、パでブレークした間柴さんから代打3ランでMVPを獲得した
巨人は大崩れしないから強い
7月3日、オレは横浜にいた。テレビ中継の解説の仕事で
DeNA対
阪神戦を放送席からジックリと見つめていた。
現状、3位を争う両チームだ。オレは、交流戦以降勢いがついたDeNAが有利……と予想していたが、なんとも拙(まず)い試合運びで、勝ちを逃した。一方の阪神。こちらは完全な下降線。貯金がなくなり、借金生活に入ったし、このままズルズルといきかねない危険な状態。それだけにこの試合のラッキーな勝ちは、ホンマ、ありがたいもんやったと思うね。
気がつけばシーズンは半分が過ぎた。まだまだ星勘定をする時期でもないし、目の前の1試合、1試合を戦っていくだけだが、そろそろ順位に関しては、気にしてもいいときに差し掛かっている。そう、セ・リーグで言えば、上位のダンゴ状態から
巨人が抜け出しかけている。これを書いている段階で巨人と
広島のゲーム差は“5”。なかなか追いつけない差になりつつあるな。まだ「独走」という表現はできないけれど、その形を固めつつあるのが巨人。そう言えるやろね。
監督は、終盤に入ると“逆算”してシーズンを見据えている。貯金を2ケタに乗せライバルチームとの差が広がってくると、残り試合を○勝○敗で行けばVライン……という計算やね。このまま進めば、巨人はそういう形に入っていく。その先、勝率5割を守れば優勝できる……と逆算をする時期。それが来る前に、ライバルは少しでも差を詰めないといけないのだが……。
巨人の強みは、最も怖い・・・
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