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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「アマの大会中止は痛いな。学生たちが心配やわ。今週の特集『エースを考える』。近年の阪神では井川慶やな」

 

監督時代にエースとしてマウンドに上がってくれた井川は、タフでしっかりと長いイニングを投げてくれる。監督として安心して見ていられた真のエースやった/写真=BBM


全日本大学野球選手権大会の中止は本当にショックよ


 編集担当のS君から連絡が入ったのは、久しぶりの散髪の途中やった。髪を切るだけでも気分転換になる。日常の世界のありがたさを思い知る。世の中、今は非日常の毎日。でも、それが慣れてくる。不思議なものだ。自粛が板についてきた。自分でもそう思う。ただ、やっぱり野球が恋しい。一日でも早くグラウンドでプレーする姿を見たい。それまであと少し。もうひと踏ん張り。ホンマ、がんばろう、日本!! です。

 そんなときに、ショッキングなニュースが飛び込んできた。大学野球の全日本大学野球選手権大会の史上初めての中止が決定した。ホンマかいな。この大会に出場するために、大学生は夢を追い、汗を流してきた。そのプロセスを知る身として、無念さは伝わってくる。

 東京六大学リーグでは春と秋のリーグ戦があり、春に優勝すれば大学選手権に出場できる。そして秋に優勝すれば明治神宮大会へ、となっており、学生の目標はまず春季リーグの優勝である。

 オレも全日本大学野球選手権に1度、進んだことがある。早大4年のシーズン。主将として臨んだ最終年の春季リーグを優勝することができた。自信を持って選手権へ進み、順当に勝ち、準々決勝で東海大とぶつかった。そう、東海大の3年には原辰徳(現巨人軍監督)がいた。力のあるチーム同士の激突は、3対2で早大が勝利。大学日本一に大きく近づいた。

 その後、準決勝で愛知学院大(6対3)に勝利し、決勝は中大やった。投手は香坂(香坂英典=元巨人)、野手の中心は高木豊(元大洋ほか)がいた。そして決勝戦……早大は負けた(3対7)。ホンマ、悔しかった。日本一にあと一歩……。大学生活で最も無念な瞬間やった。4年間、日本一を目指し、仲間と汗と泥にまみれてボールを追ってきた。ただ、その舞台に立てたことは幸せやった。その舞台が今年、なくなる。学生たちの心は痛いほど分かる。ホンマ、新型コロナが憎い。

 大学がこのような状況。高校野球も・・・

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