6月19日のヤクルト戦[神宮]で開幕19打席目で初ヒットを放ったボーア。でもやっぱり阪神の四番として使い続けるべきや。六番じゃピンとこない/写真=BBM
1本、1勝するまで……開幕のあるある話よ
打者ならヒット。とにかく「Hランプ」が欲しい。オレも何度となく経験した。シーズンが始まり、まずは最初の1本よ。ところがうまくいかない。「ひょっとして、このままか……」なんてことまで考える。ありえない話よ。でも1本が出ないと、ホンマ、ネガティブになってしまう。これって、バッターのあるある、です。
チームとしてならシーズン初勝利である。いつか勝利は来る。それができるだけ早ければ、チームは落ち着く。ところが連敗スタートとかになれば、全体的に焦りが襲ってくる、必ず勝てる日が来るのに、目先の1勝が欲しい。これはチームのあるある、です。
開幕3連敗のタイガース。6月23日のヤクルト戦(神宮)でようやく今シーズン初勝利。それもチームとして理想的な展開での勝ち。とにかく、どんな形でもいい。勝つことで、チームは普段の姿に戻る。たかが1勝、されど1勝。阪神にとって、かけがえのない勝利になったに違いない。
しかし、ここで振り返りたいのは6月19日からの
巨人3連戦(東京ドーム)である。力負けと言ってしまえば簡単だけど、3連敗の原因を追究していくと、オレは「?」マークの個所がいくつかあって、それが気になって仕方ないのである。開幕カードでの巨人戦3連敗は、球団史上初の屈辱だとか……。巨人にいいようにやられた阪神。オレは東京で、ナマで3試合を追った。そこで初戦から「?」の場面が訪れた。
3つの不可解な矢野監督の采配
◇西勇輝降板、不可思議な継投◇ 異例のシーズン、独特の空気の中、スタートした開幕戦。阪神のオープニング投手、西は素晴らしい内容やった。適度にリラックスして、自分のペースを保って投げていた。さらにバットでも魅せた。ホームランにタイムリー。巨人のエース・菅野(
菅野智之)から放ったのだから、大したもんよ。投げて、打って……やから、気持ちは乗っていた。6回を終わって1失点、1点のリードを守っていた。ところが7回が始まったところで、投手交代よ。球数? 疲労度? 矢野(
矢野燿大)監督の中に、いろんな考えはあっただろう。しかし・・・
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