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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「オレはグラブには愛着はあったが、深いこだわりはなかったわ。でも内野手にとってのグラブはホンマ体の一部よ」

 

早大のときには、プロに入ってから専属契約となったSSKのグラブも使用していたわ。ただ、これというこだわりはなかったよ/写真=BBM


しびれた菅野と高橋の投手戦やったけど……


 あらためて書くが、父・勇郎は熱烈な阪神ファンだった。阪神の選手との交流もあり、オレは幼いころ、周りには阪神の選手がいっぱいいた。おかげでオレは阪神魂を受け継いだ。となれば最大の敵は巨人。打倒・巨人、巨人に勝つ……を徹底的にたたき込まれた。

 そうして育ち、プロに入ってから一層、この思いは強くなった。とにかく巨人に勝つ。現役時代、やっぱり巨人戦は燃えた。監督になってもそうやった。優勝するためには、まず巨人をたたくことよ。これを相当、意識した。2004年から08年までの5年間。阪神は巨人との対戦年成績で、五分以上の結果を残している。これが関西魂よ。選手もその気になっていたし、やはり阪神の目の前には、常に巨人という存在があったということやろうね。

 8月18日、オレは東京ドームにいた。デイリースポーツの評論の仕事で、巨人対阪神戦を取材。そして久しぶりに身震いするゲームを生で観ることになる。巨人・菅野(菅野智之)、阪神・高橋(高橋遥人)の息詰まる投手戦。打ち合いは面白いけど、こんな投手戦は緊迫感がハンパない。なかなかお目にかかれない展開に、オレはシビれた。

 さすが菅野──であった。中5日であっても崩れようのない内容。堂々としたピッチングはさすがエースだ。まさに球界NO.1投手。あらためて、それを感じさせられた。

 対する高橋。彼も素晴らしかった。菅野に対し、一歩も引かぬ投球で、巨人打線をねじ伏せていく、だが・・・

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岡田彰布のそらそうよ

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選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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