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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「例年に比べて各球団、外国人補強がスピーディーな印象や。阪神の補強ポイントは投手! これに尽きる」

 

今季途中から藤川の降格によりクローザーとなり最多セーブ投手のタイトルを獲得したスアレス。自由契約になったが阪神には必要な投手よ[写真=早浪章弘]


スアレスと再契約できず。もっと根回しが必要やった


 年を重ねると、時の流れが早く感じる。それを実感する1年やった。新型コロナ、コロナで明け暮れ、気がつけば12月、師走である。ホンマ早い。早過ぎる。今年の年の瀬はどんなふうに過ごそうか……。東京に住む息子家族は年末に帰ってくるのだが、今年は事情が違う。帰省していいものなのか? と悩みどころだし、世の中の情勢を見守るしかない。とにかく静かな年末、自粛の年明けになることは間違いないだろう。

 プロ野球界はオフに入った。ドラフト指名選手との契約が進み、一方で戦力外、退団のニュースが連日、スポーツ新聞で報道されている。そんなとき、気になる記事に触れた。それは阪神のことで、今シーズン、クローザーとして働いたスアレスが自由契約になったというもの……。

 これは大変なことになった、というのが素直な印象や。もし退団となれば、ホンマ、痛過ぎるわ。今年2月、沖縄キャンプを取材したとき、所属するデイリースポーツ紙の記者に「クローザーはスアレスでいける。三振を取れるあのストレートがあれば、十分にやっていける」と伝えた。それだけ魅力のある投手やった。ボーアサンズガンケルエドワーズが注目され、移籍1年目のスアレスの評価は低かった。でもオレの見方は違っていた。藤川球児の衰えは否めず、チームとしてクローザー問題が悩みの種となることは分かり切っていたが、そこにスアレスがピッタリとハマる。それはシーズン途中から実証されたのである。

 もちろん、来シーズンも同じポジションで、と計算していたところでの自由契約よ。当然引き留めにかかるだろうけど、メジャーを含め、争奪戦が激化するのはミエミエ。予断は許さないけど、なぜ、こういう事態になったのか? 印象として、阪神は・・・

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岡田彰布のそらそうよ

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選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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