落合中日は本当に強かった　何をしてくるか分からん

　早いもので、キャンプはもう打ち上げに近づいた。アッという間の1カ月。そんな感じだ。いろいろと制約がある中、選手もしんどかったと思う。そしてキャンプを運営する球団関係者の苦労は相当やったはず。とにかく、このまま無事に終えることを願い、ここから始まる実戦へ、もうひと踏ん張り！

　今年、オレは1度しか沖縄に入っていない。それも第2クールだったから、正直、チームの状態や成長度を深くチェックできなかった。その後はスポーツ新聞、テレビのニュースで情報を得るくらい。だからリーグ全体の比較論は簡単にはできない。そこに編集部のオレの担当であるS君から打ち合わせの連絡が入った。「今週号は中日の特集なんですが、岡田さんは順位予想で中日を1位にしていました。今も変わりないですか？」ときた。もちろんです。オレなりの根拠があっての優勝予想。変更する気など、さらさらない。

　いまでも「中日」と聞くと、身構える。あの時代、ライバルは中日しかいなかった。巨人も加わっての3強時代やったけど、オレはいつも中日を強く意識していた。2004年に阪神の監督になり、そこからの5年間。中日との戦いはいつも神経戦やった。まさに1点を争う試合ばかりで、そこに中日の「強さ」を感じていた。

　当時の落合(落合博満)監督、ホンマ、何をしてくるか、読みにくかったわ。それは守りでも攻めでも同じで・・・