あの佐々木の160キロを超える真っすぐと高速フォークを見事にさばく高卒ルーキーの松川。ロッテと井口監督の方針は素晴らしいし、今後が楽しみよ[写真=内田孝治]
新世紀バッテリー誕生にこれからが楽しみよ
プロ野球は長い歴史を重ね、今に至っている。その中には、破られることのない記録が存在する。例えば
金田正一さんの通算400勝、
江夏豊さんのシーズン401奪三振、
スタルヒンさん、
稲尾和久さんのシーズン42勝とかは、まさにスペシャルな記録である。
それらに匹敵するとんでもない記録が生まれた。4月10日、日本プロ野球史に残るレコードをたたき出したのは20歳、ロッテの
佐々木朗希だった。
オリックスを相手に完全試合を達成し、日本タイの19奪三振。そして日本新の13者連続奪三振というえげつない記録を打ち立てた。
この中でオレがとにかくスゴいと感じたのが“13者連続奪三振”よ。映像で見たけど、打者はバットに当てることさえできない。当たっても前に飛ばない。160キロを超えるストレート、140キロ台後半のフォークボールが、ばらつきなくコントロールされるのだから、たまったものではない。それが積み上がっての13者連続。これはもう破られぬレコードではないか。ホンマ、すごいものを見せてもらったわ。
佐々木がドラフトを迎えるとき、オレはこんなことを、このコラムに記している。即戦力として考えるなら奥川(
奥川恭伸)だが、先を見据えての指名なら佐々木よ、と。そのとおりの育成法をロッテ球団はとった。登板させなくても一軍に帯同させ、みっちりとプロの体と気持ちを作り上げた。すべてに正解だった。
そんな佐々木とバッテリーを組んだキャッチャーにも驚いた。ルーキーの松川(
松川虎生)のことだが・・・
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