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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「小学生のときにあこがれたのが神宮での早大のユニフォームやった。神宮が本拠地のヤクルトが強いが阪神とDeNAに追い上げてほしい」

 

小学生のころテレビで見た早慶戦で早稲田のユニフォームにあこがれたオレやけど、実際に着てプレーできたことは幸せやし、同じようにあこがれた縦縞にも袖を通せたわ[写真=BBM]


きっかけはテレビ 何で早慶戦を見たんやろ!?


 幼いころ、多分小学2、3年生やったと思う。テレビで野球の試合を見ていた。それが東京六大学の早慶戦やった。なんで見てたんやろ? 野球ならなんでもいい。放送があるならなんでもいい。そんな感じやったと思うけど、幼心にオレは「早稲田」に心を奪われた。いや、早稲田というより、ユニフォームにやった。とにかくカッコよかった。それまで見たことのなかった襟付きの上着に、色がなんとも言えぬ温かみのあるアイボリー。「あのユニフォームを着たい」。そんなあこがれが、自分の進路に影響し、オレは早稲田を目指すことにしたのである。

 今週号の週ベの特集が「高校のユニフォーム」とのことだが、プロ入り前となると、高校時代よりやっぱり早稲田。プロでタイガースの伝統のユニフォームを着たし、縦縞のカッコよさを知っているけど、プロ以外となると、大学時代に行き着く。あのユニフォームを着て、神宮で戦う。ホンマ、気持ちのよさしか心に残っていないけど、その神宮でとんでもない記録を作ったのがヤクルトの村上(村上宗隆)です。

 5打席連続本塁打! これまで4打数(打席)は数多くいたけど、あと1本には誰も届かなかった。それをこの若者が簡単にやってのけた。怪物級のバッティングに、拍手を送るしかない。

 始まりは7月31日の甲子園。阪神戦でリードされている展開。そこまで連敗し、阪神にジワリジワリと詰められていただけに、ここで3連敗となれば、ヤクルトにピンチが訪れる。そこで村上よ。7回に逆襲の狼煙を上げるホームランをレフトに放り込み、9回にはライトに同点アーチ。そして・・・

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岡田彰布のそらそうよ

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選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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