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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「パ・リーグの首位争いが非常に白熱してきたよ 西武が優勝すると言いたいがオリックスの可能性も十分よ」

 

昨年優勝の経験も非常に大きいし、山本を中心として先発陣は安定している。オリックスはここから追い上げていけるだけの理由があるし、2連覇の可能性も十分にあるとオレは見ている[写真=佐藤真一]


適任者がいなければ佐藤輝が四番でいいよ


 8月も終わりに近づいた。いよいよプロ野球は勝負の時を迎える。ここからがホンマ、大事なんよ。積み上げてきたものが、形として残るのか、それとも無になるのか。オレは監督のとき、常に9月、そして10月を意識して戦っていた。この2カ月で何とでもなる。ここを制する者が球界を制す。そこまで考えていた。

 そんなとき、阪神である。まさかの8連敗(8月17日現在)で、築いた貯金はアッという間になくなり、順位も大きく下げてしまった。このままいけばCS進出は濃厚やろうと思っていただけに、まさかの大型連敗となった。

 原因はある。大山(大山悠輔)、近本(近本光司)、中野(中野拓夢)といったバリバリのレギュラーが新型コロナ禍により、登録を抹消。相当な戦力ダウンを余儀なくされた。そこに追い打ちをかけるように佐藤輝明の不振。ダブルパンチを浴び、タイガースはフラフラ状態やった。そこで8月16日のヤクルト戦(神宮)で、佐藤輝は四番を外されたのだ。こういう事態になると、関西のマスコミは過敏に反応する。

 翌日には「何で四番を外すんや」「掟破りの降格」といった論調が並んだ。オレ? 別に何とも思わないわ。矢野監督も佐藤輝の四番にこだわっていたと思うし、できるなら外したくなかったはず。でも重要な時期で負けが続き、その理由が四番の不振……。こうなれば動かしたくなるのもホンマ、理解できるわ。

 ただ、オレが疑問に感じたのが・・・

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岡田彰布のそらそうよ

岡田彰布のそらそうよ

選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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