藤浪の伸びやかな投球をメジャーで見たい
1月18日、東京での12球団監督会議に出席。日帰りで19日には
阪神の今年最初のスタッフ会議。スケジュールはタイトやけど、日々、球春が近づいていることを肌で感じる。
これを読まれるころは沖縄キャンプの直前。いよいよです。ホンマ、楽しみでしかない。久しぶりに感じる高ぶり……。この気持ちを携え、沖縄で充実のキャンプを、と思っています。
その前にうれしい知らせがあった。藤浪がメジャー・リーグのアスレチックスとメジャー契約をしたというもの。決まるまで、意外と時間はかかったけど、まずはよかった。
オレと藤浪には接点がない。オレが阪神の監督を辞めた数年後、阪神に入団している。和田(
和田豊二軍監督)の監督時代で、競合の末、和田がドラフトで引き当てた。そのときはもちろんドラフトの目玉で、同期の大谷(
大谷翔平=エンゼルス)以上の逸材と評価されていた。評論家時代、ルーキー藤浪のピッチングをネット裏から見てきた。印象? そんなん、ひと言で表現するなら「スゴい!」やったわ。高卒ルーキーであの角度のあるストレートを投げられる。スピードがあり、キレも鋭い。いきなり2ケタ勝つのもうなずけた。
このまま順調に行け。とんでもない投手になる。そのとおり、エースの道をたどっていった。ところが数年後、パタッと勝てなくなった。原因はコントロールの悪さが出て、自滅するパターンが出始めたこと。ホンマ、首を傾げるほどの急落やった。
何でやろ? オレは不思議に思っていた。ここまでの落差のあるピッチャー、あまり記憶にない。出始めのころのような生き生きした姿は戻らず・・・
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