
ホンマ、誰も悪くないプレーやった。オレも現役のときに、東京ドームで同じプレーでケガをしたよ。今回のは誰も悪くないと思うな[写真=BBM]
みんなが懸命にプレーした結果 転機が訪れた選手が楽しみよ
テレビでこの光景を見た瞬間、「ヤバい」と思わず声が出た。先日の東京ドームでの試合(5月6日)やった。
阪神の中野(
中野拓夢)が三塁にセーフティー気味にバントした。そら懸命に走る。捕球した内野手(浦田俊輔)が一塁に送球する。するとボールが逸れた。一塁手の岡本(
岡本和真)が捕球にかかる。腕を伸ばしてのプレーやった。
伸びた岡本の左腕と、走ってきた中野が交錯……。そのあと岡本が左腕を抱えて倒れこみ、中野も同じように倒れた。三塁手がいい球を投げていたら……といっても、ルーキーのプレーやし、どうしようもない一連の流れ、動きやった。「これはひどいかもしれん」。岡本の状態がホンマ、心配やった。
1988年、東京ドームが開業したシーズン。オレも同じようなプレーで体を痛めたことがある。そのとき、オレは今回の中野と同じケースやった。内野ゴロを打ち、一塁に走ったときに一塁手と交錯。「むち打ち」で首を痛めた経験がある。あれと同じ東京ドームでのアクシデント。岡本の状態が軽いことを祈ったけど、やっぱり重症やった。次の日の報道で長期離脱が明らかになった。
開幕から好調で、三冠王も狙えるのでは……といった数字を残していただけに、本人も悔しい離脱やろうな。同時にチームにとっても緊急事態よ。ホームランを打てる四番が打線から消える。見渡せば、正直、本塁打を期待できる長距離バッターはいない。これは・・・
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