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岡田彰布コラム

岡田彰布コラム「オレは1本のみのバットで1シーズンを終えたことがあった 交流戦が始まったけど阪神は1つでも貯金ができればオンの字」

 

現役時代はずっと930〜940グラムのバットを使い続け、形状は一度も変えなかったわ[写真=BBM]


雨にぬれたバットをボイラー室で乾かしたもんよ


 今シーズン、「新バット」が注目を集めた。それが魚雷バット、正式名称は「トルピードバット」というものやけど、オレは詳しく知らない。というか、ほとんど興味がなかった。メジャー・リーグで注目され、それが日本球界に波及したようだが、これは一時のブームというのかな、いずれ熱は冷めると思っていたわ。

 現在、このバットを使っている選手はほとんどいないんやないのかな。ということで今週はバットに関する特集とか。オレの現役時代、ずっと重さは決まっていた。930グラムから940グラムのもので、形状はずっと同じ。もちろん大事に扱ったよね。

 そもそも試合中にバットを折るってことが、ほとんどなかったわ。だから試合用のバット1本で1年間、終えたことがあったな。

 そんなバットは時間が経つにつれて、重さが変わってくるんよね。あるシーズンでオールスターに出たとき、何気なく重さを計ったら990グラムになっていた。それに気が付かなかったのだが、雨にぬれて重くなっていた……というものやった。だから雨にぬれた場合、試合後に甲子園球場のある場所に行くんよ。それが「ボイラー室」で、そこに置いて湿り気を取り除くわけよ。

 重さには敏感になっていたけど、シーズン中にバットの形や重さを変更するってことはなかったな。だから・・・

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岡田彰布のそらそうよ

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選手・監督してプロ野球で大きな輝きを放った岡田彰布の連載コラム。岡田節がプロ野球界に炸裂。

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