最後まで盤石の戦いを貫いたタイガース。連載コラムの特別版として岡田彰布氏が、今季の戦いぶりを振り返りながら、独走Vの理由をひも解いていく。 写真=BBM 
「普通」じゃなくなりかけた場面もあったけど、藤川監督はしっかりそこを乗り越えたね
大型連敗もなんのその 5球団との差は歴然
優勝マジックが「2」以下になった時点から待機ということになった。優勝となれば、当日にいろいろなセレモニーがある。オレの立場はオーナー付顧問。球団の人間として、記念写真に入ったりと、いかにも優勝間近の空気が漂っていた。
その瞬間が訪れた。ホンマにまったく危なげない優勝やった。それを示す異常に早いV決定やもんね。宙に舞う球児(あえてこう呼ばせてもらう)の姿を見詰めていた。こういう光景、ホンマにいいもんや。
と、そのとき、携帯電話が震えた。週刊ベースボールの担当S君からよ。「急ですけど、
阪神優勝の要因をすぐに書いてください」。ちょっとは余韻を楽しませてくれと思いながらも緊急事態や。すぐにオレなりの分析を記すことにした。まあ、立場上の制約はあるけど、そこは前監督として、また球界OBとして、自分の考えを正直に話したいと思う。
とにかくピンチらしいピンチはなかったよね。長いシーズン、必ず一度や二度は大きな谷の期間があるものだが、それが今年、最後までなかったもんな。唯一のケースが交流戦のときの7連敗やったかな。毎年、パ・リーグが圧倒するけど、今年はセ・リーグが五分以上の戦いができるとオレはにらんでいた。ところが例年以上の差になったからな。その渦に阪神も飲み込まれたけど、オレはそのとき・・・
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