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「深刻になったことがないです」…関根潤三の野球人生

 

投手でも、打者でも、“それなり”の成功。「野球をやっている間深刻になったことがないです」。柳に風、春風駘蕩の野球人生――。
文=大内隆雄、写真=BBM

88年、ヤクルト監督時代の関根[右端]。指揮官につられてか(?)安藤コーチも佐藤コーチも楽しそうだ[左へ]。15番はホームランを放ったデシンセイ



 筆者の学生時代(60年代末から70年代初め)の神宮球場には「プロは嫌い。六大学野球しか見ない」というファンが結構いたものだ。その人たちが一様に感嘆の声をあげたのが、法大・関根潤三投手のピッチングだった。とにかく、日本のプロがまるで歯が立たなかった49年来日のサンフランシスコ・シールズ(3A級)相手に法大・関根投手は第11戦(最終戦、神宮)に先発して延長13回を完投。惜しくも2対4で敗れたが、シールズは3投手を使っているのだからアッパレ!である(日本のプロチームは6戦全敗)。ちなみに第11戦は、シールズ対六大学選抜軍。当時の六大学のレベルの高さがよ〜く分かるのだ。ついでながら日本のプロに完投投手はゼロ。

 六大学しか見ないファンの声のトーンが、さらに上がるのは、関根の投じるシュート。

「アレはね、まるでカーブのように真横に曲がるんだ。右打者はまるで打てなかった」

 左投手が右打者を攻めるときのシュートは、阪急・梶本隆夫が得意にしていた、インコースに食い込んでくると見せて、打者の寸前でちょっとシュートしてストライクゾーンをかすめる球。打者は、体を引き気味にしているから、「エッ」と見逃してしまう。これは法大の後輩、山中正竹(元法大)も得意にしていた。ところが関根のシュートは・・・

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