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元選手が警察官で再出発
内面を教育する重要性を再認識

 

 皆さんは大阪府警が実施している「自己推薦方式」をご存じでしょうか。野球やサッカーのプロリーグでプレーしたことがあったり、銀行や証券会社の財務・金融部門で働いた経験があったり、いわゆる一芸に秀でた人材を警察官として採用する制度のことです。オリックス・バファローズで、これを活用した元選手に庄司龍二氏と西川拓喜氏の2人がいます。

 庄司氏は2012年に大体大から社会人のジェイプロジェクトを経てドラフト5位で捕手として、西川氏は13年に白鴎大-BCリーグの福井から育成ドラフトで外野手としてオリックスに入団しました。2人とも一軍で顕著な成績を残すことはできず、14年オフに球団は来季の契約を結ばないことを通告しています。ともに27歳という若さでした。

選手時代の庄司氏。警察学校を卒業し、10月から交番勤務がスタートする[写真=BBM]



 球団はその前年から彼らのような選手のセカンドキャリアをサポートするため、大阪府警の自己推薦方式を紹介していました。大阪府警OBである伊東康雄氏が、本拠地である京セラドーム大阪を運営する大阪シティドームの顧問で、私と同じ大阪出身の先輩ということで、球団本部長補佐時代から親しくさせていただいていたことが縁でした。伊東氏が「頂点を極めようとした経験は警察官で世の中の役に立たせることができる」と活用を勧めていた制度に、庄司、西川両氏が手を挙げ、球団の選手として初めて採用試験を受けて合格にこぎ着けたのです。

 800人以上の受験者のうち、合格者は190人ほどの狭き門と聞きます。両氏は早速、今年4月から9月いっぱいまで警察学校で研修を受けることになりました・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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