父は同チームで一軍投手コーチを務めている。デビュー戦でノーヒットノーランの偉業をやってのけた父のようにはいかないが、それでも着実に、日の当たる場所へ近づいている。 今度こそチャンスをつかむ
痛快なまでの強いスイングは、投手にとっては脅威。育成2年目を迎えた
中日の
近藤弘基が、打席でたくましさを増している。今季のウエスタン・リーグ開幕直後から快音を重ね、4月中旬には2試合連続で本塁打を記録。「とにかくストライクゾーンに来た甘い球を、自分のスイングでとらえる」。至ってシンプルな考えが結果に直結。遠投120メートルの強肩を生かした守備も着実に向上し、一軍首脳陣も一目置く存在になりつつある。
成長をうながしたのが、意識と技術の変化。22試合で打率.125だった1年目は「育成だから、と自分で自分を低く見ていた」。過小評価は消極的な感情に。だが、客観的に周囲を見ると「一軍の選手だって二軍戦で打てないときもある」と開き直れた。さらに、春のキャンプからバットを指3本短く持つように。振りを意識する余り、タイミングを外されることも少なくなかったが「大振りとフルスイングは違う」と再確認。芯に当たれば、飛距離は大差なかった。
自らのスタイルを見出したのには、指揮官の存在も大きい・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン