高校時代は甲子園で全国制覇、慶大でも1年からレギュラーをつかんだ野球エリート。首脳陣も次世代スラッガーとして期待を寄せる大型ルーキーは、鎌ケ谷でレベルアップに励む日々を送っている。 野球エリートの素地を持つスラッガーが、プロの世界に順応し始めた。ドラフト6位ルーキーの
横尾俊建。9月2日現在でイースタン・リーグ67試合に出場し、打率.285、好ペースで積み上げた13本塁打はリーグ5位と奮闘している。1年目から開幕一軍メンバー入りも含めてこれまで2度の一軍昇格を果たしたが、6月8日に二軍へ降格してからは自分磨きの日々。「やっと打球が飛ぶようになってきました」。177センチで90キロの愛らしい見た目にマッチした人懐っこい笑顔を見せ、少しずつ手応えをつかんできた。
過去を捨て、たたき上げのサクセスストーリーを夢見る。名門の日大三高では四番に座り、同学年の
阪神・
高山俊らとともに全国制覇。進学した慶大で1年から主軸を任され、大学日本代表でも主砲として輝きを放った。それでも1位指名された高山とは対照的に下位入団。
日本ハムは希少価値の高い長打を打てる右打者としての可能性に期待。独特のスイングの形にアマの世界で一発は打てるが、プロで通用しない――。そう考えた他球団は踏み切れなかったが、秘めた潜在能力と伸びしろに懸けた。慶大でのプレーを視察した
栗山英樹監督も「やはりいいモノがある」とアマの第一線を走ってきた絶対値に惚れ込んでいた・・・
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