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進め!次代のスター候補たち ファーム便り

阪神・植田海 鳥谷&北條を超えてみせる

 

昨年オフのU-23W杯で50メートル5秒8の俊足を買われ日本代表入り。「二番・遊撃」として6盗塁で大会盗塁王となり、世界一に貢献した植田海。この経験とともに昨年一軍での体験が、植田に大きな目標を生みだした。

内野手/3年目/21歳


 自分が進むべき道が見えてきた。高卒から2年間は何となく野球をしていた感じがあった。しかし「昨年一軍に呼んでもらって“ここで野球がしたい”と強く思ったんです」。

 シーズンも残り2試合となった昨年9月30日、植田海は甲子園にいた。プロ2年目で初めて呼ばれた一軍。もちろん雰囲気を味わうという意味合いもあったが、就任以来、植田の足に注目している金本知憲監督は一軍でどれくらい通用するか試そうとしていた。翌10月1日の巨人戦[甲子園]6回二死、俊介の代走として一塁ベースに立ったのだ。

「あのときはアウトにはなりましたが、二軍のときと同じように盗塁のスタートを切ることができました」

 この足を生かすため、1年前の二軍キャンプで掛布雅之二軍監督から両打ちになることを打診される。植田も必死に左打ちを習得。「今は左も右と同じような感じで打てるようになりました」と1年が経ち体に染みついてきた。もともと守備には定評がある。打球への反応と動き出しは非常に素早いものがあり、守備の名手・久慈照嘉現守備走塁コーチを・・・

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