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輝け!ファームの星

日本ハム・北浦竜次 覚醒前夜の大型左腕

 

“将来を嘱望される大型左腕。自慢のパワーピッチングで、目指すは一軍再昇格と先発ローテ入り。ブレークが待たれる、未完の大器の現在地を追った。
写真=榎本郁也

投手/3年目/20歳


 高卒3年目を迎えた本格派サウスポー、北浦竜次がファームで圧倒的な数字を残している。10月4日時点でイースタン・リーグで9試合に登板して4勝0敗、防御率1・19はダントツの成績だ。

 150キロを超えるストレートが最大の武器。プロ入り後から愚直に磨き上げてきた直球は、すでに一軍レベルにある。そこに変化球とのコンビネーションをコーディネートできるスキルが身についてきたと言える。1年目はスライダーを封印し、とにかく直球の力強さをアップさせることに重きを置いた。2年目はスライダーやカーブを織り交ぜながら、得意の直球をさらに生かすピッチングを目指したが、コントロールや投球フォームの緩みなどの課題を抱えていた。

 その中でルーキーイヤーから一軍デビューを果たし、昨季は中継ぎで登板した7月27日の西武戦(メットライフ)でプロ初勝利もマーク。着実に経験を積みながら、現在目指しているのは一軍での先発初勝利だ。そのために、緩急をつけられるカーブを徹底的に練習。「投げ込んで感覚をつかんだ感じです」とカウントを取れるボールへ進化。直球を生かせる配球を体現できるようになった。

 二軍で無双状態を保つと、チャンスは真夏にめぐってきた。8月14日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季初先発したが、緊張もあった立ち上がりに自分を見失った。わずか一死しか奪えず、6安打5失点で黒星を喫した。真っすぐも走らず、変化球もストライクが取れない悪循環。成長した姿を見せられなかった。

 直後に二軍で出直しとなったが、ファームでは好投を続けている。投げているボールは一軍で十分通用するレベル。左腕エースとなるための段階は着実に踏んでいるだけに、あとは一軍の舞台で飛躍のきっかけをつかみたいところだ。

【F担が描く未来像】2023の左腕エースへ


 大型左腕としてブレークが待たれる背番号63。まだ全体的に粗削りな部分も多いですが、しなやかな腕の振りから繰り出されるストレートの威力には潜在能力の高さを感じずにはいられません。一軍での経験も積みながら、一歩ずつステップアップし、新球場が開場する2023年にはチームの左腕エースになっていてほしい。そう感じさせる魅力ある20歳です。

PROFILE
きたうら・りゅうじ●2000年1月12日生まれ。栃木県出身。左投左打。182cm94kg。白鷗大足利高から2018年ドラフト5位で日本ハム入団。昨季は念願のプロ初勝利もマーク。自慢のパワーピッチングで一軍定着を狙う。2020年の二軍成績は9試合登板、4勝0敗0S、防御率1.19、一軍成績は1試合登板、0勝1敗0S、防御率108.00(10月4日現在)

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