三軍制を敷くソフトバンクにあって高卒ルーキーの主戦場は三軍が基本だ。だが、昨秋のドラフト1位は「上のステージで見たい!」と思わせる異彩を放ち、チャンスを力に変え、1年目からたくさんの経験を積んだ。 取材・構成=菅原梨恵 写真=BBM 内野手/1年目/18歳
常勝軍団として、チームが掲げる巨人超えの『V10』。藤本博史二軍監督が「10連覇を目指すなら、この選手たちが中心になってくれないと困る」と語ったのが、昨秋のドラフトで指名された高卒ルーキー5選手だ。中でも、同1位・井上朋也に注がれる視線は人一倍熱い。大きな期待を寄せられながら切ったプロとしてのスタート。若きスラッガーは堂々と、戦い抜いた。 ──ドラフト会議からもうすぐ1年がたちます(昨年は10月26日)。この1年は長かったですか、短かったですか。
井上 短かったですね。学生時代と比べて野球をする時間が増えて、1日があっという間に終わる。そして、次の日、また次の日という感じでした。
──高卒ルーキーながら三軍戦だけでなく、二軍戦でも出場機会を多く得たシーズンでした。
井上 (1年目は)基本三軍って聞いていたんですけど、二軍戦にもたくさん出させていただいて、いいことも悪いことも経験できました。(ウエスタン・リーグ全日程を終えて)来年につなげていけたらなと思います。
──いいこととは具体的には?
井上 試合の中で感じられることすべてですね。どのようにやっていったらいいのかとかも、試合に出て少しずつ分かってきましたし、それが裏を返せば悪いことにもつながってくる。自分に何が足りないのか、何をやらないといけないのかとかもすごく明確に出て、考えさせられるので。僕の場合は・・・
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