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ファームで力戦奮闘中! 未来を照らす超新星たち

西武・赤上優人 苦しいときに楽しむ力「この投球をデフォルトにできれば……」

 

努力が実を結びつつある。昨季、育成ドラフト1位で入団した赤上優人が7月下旬に支配下昇格。もちろん、これがゴールではない。一軍戦力となるべく、二軍で進化を続けている。
取材・構成=小林光男 写真=山口高明、毛受亮介

投手/2年目/23歳


育成2年目の今季、イースタンで5月下旬から先発に転向すると、緩急を武器に好投を続けた。すると7月28日に念願の支配下昇格。「やっとスタートラインに立つことができた」と笑顔を見せた赤上優人は、一軍戦力となるべく、さらに野球に打ち込んでいる。

──2ケタ番号のユニフォームの着心地はいかがですか。

赤上 やはり、3ケタ番号のときよりは気が引き締まる思いで練習をやったり、試合に臨んだりしていますね。

──支配下昇格へ特に意識した練習は?

赤上 課題は制球力だと思っていました。まず、昨秋キャンプで内海(内海哲也兼任コーチ)さんに指導してもらったのですが、軸足が遠回りして力が逃げていると言われて。軸足を真っすぐホーム側に行くようにできればスピードやコントロールもつく、と。なので、そこを意識してシャドーピッチングを継続してフォーム固めに専念しました。あと平地でのキャッチボールばかりでなく、傾斜に合わせて投げるように。傾斜で5〜6割くらいの力でキャッチャーに座ってもらって毎日、ピッチングをしました。その効果もあって、ピッチングがまとまってきました。

──制球力が高まった自信はありますか。

赤上 去年に比べて四球も減っています(8月21日現在、与四球率は昨季の10.32から今季は3.76に減少)。投球が安定して、変化球などがゾーンに決まるようになってきましたね。先発をやるようになってスライダーも投げ始めたんです。左バッターのインコースを突けているので投球の幅も広がったと思います。

──持ち球はストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップですね。

赤上 はい。左バッターにはアウトコースのチェンジアップも決め球。ただ、まだスライダーを投げて日が浅いので、右バッターに投げづらい。見極められることが多いのでフォークなど縦変化で三振を取れるようになれば、もっと楽に投げられるのかなと思います。でも・・・

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