次代の日本代表候補は、ここ=ファームにいる! 今後の活躍が楽しみな逸材に迫るインタビュー企画が、2023年もスタート。第1回は、堅実な守備力で今宮健太の後継者としても期待される若鷹が登場。勝負の年と位置づけたシーズン、一軍で戦う“準備”はできている。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM 着実に成長の跡を見せてきた。高卒1年目は三軍を主戦場としつつ、二軍でも17試合に出場。2年目は71試合に伸ばし、一軍デビューも果たした。正遊撃手を目指す中で、昨季の一軍出場は一つの転機に。一軍で戦うために、そこで結果を残すために──。自分の力を確かなものにして、3年目の飛躍につなげる。 ──一軍に先立ち、2023年シーズンが開幕しました。
川原田 プロ入り3年目ということもあって、僕の中では今年、勝負だと思っています。ダメだったら終わりぐらいの気持ちでやっている。何としても結果を出して、『一軍定着』という目標があるので、そこに向かって。だから正直、二軍が開幕したからと言って何か変わることはないんです。すべては一軍に向けてのアピールの場。それはキャンプから同じです。
──入団時に思い描いていた3年目と今とで、どのくらいギャップがありますか。
川原田 1年目は三軍だろうなと思っていて、2年目から二軍出場を増やして。なので、そこに関しては順調というか、ある意味では想像どおりかなというところはあるんですけど。一方で2年目から一軍でやっていきたいという思いもあったので、そこは悔しい。もっと一軍で出られるかなと思っていた。だから、3年目は本当に一軍という思いが強いです。
──一軍出場は昨季の1試合のみ。一軍でプレーするために足りなかったものというのは、どのようにとらえていますか。
川原田 一軍に出てあらためて感じたのはすべて。走る、打つ、捕る、すべてにおいて技術が足りていなかったと実感しました。自分が普通に、今までどおりやっても、なかなか難しいなと。だから、何か1つでも一軍の選手に負けないというものを、やっぱりつくっていかないといけない。そう考えたときに、僕のタイプ的にはバントとかエンドランとかチーム打撃が求められる選手だと思う。なので、そこは完璧にできるように、一軍の選手に負けないぐらいの技術を持ってやっていきたいなというふうに思っています。
──オフシーズンは何をテーマに、どこに重きを置いてやってきましたか。
川原田 12月中はとりあえず力をつけるというか、バットを振る量も増やして、ウエート・トレーニングもしっかりやって、1年間戦える体づくりを。その力を1月は、より野球の動きに近づけて、技術的なところも意識してやってきました。
──しっかりと準備して挑んだ春季キャンプ。変化を感じた部分もあったのでは。
川原田 体力的な部分での変化はありましたね。走るメニューとか、体幹にしても・・・
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