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ファームから熱き魂で挑む! 進撃のHOPEたち

ロッテ・金田優太 試合に出ることを無駄にしない「浦和ではなく幕張に定着するのは、2年目。いや、3年目。うーん、4年目かな?」

 

今季のイースタン・リーグが始まると、ロッテのショートは開幕2試合目から11試合連続で高卒ルーキーがスタメン出場を果たした。センス抜群の若鴎は、定住する本拠を浦和から幕張へとステップアップするため、今日も汗を流している。
取材・構成=落合修一 写真=高塩隆、BBM

ロッテ・金田優太[内野手/1年目/18歳]


「ロッテの金田」と言えば1991年まで監督を務めた金田正一氏だが、金田優太はそれ以来の「ロッテの金田」ではないだろうか。高卒ルーキーながら開幕早々、連日のスタメン出場。ショートという難しいポジションではあるが、着実に経験を積んでいるところだ。

──イースタン・リーグが開幕して、プロ1年目のシーズンが本格的に始まりました。プロの水には慣れましたか。

金田 チームの中で試合までの時間にどう動くかなどのことには慣れてきたのですが、やはり試合になるとレベルの高い相手が、いろいろな投手が来るので、その対応が全然かなと思っています。

──それは打者として、ですか。

金田 そうですね。あと、野手としては高校生の打球と、プロの打球は全然違います。右バッターの引っ張った打球は特に強いですから、今は力がないなと思います。レフト前に抜けていく打球を見ていると、プロは速いなと感じます。

──春季キャンプ、オープン戦と過ごして、自分なりの課題を見つけましたか。

金田 すべてが足りないと思うのですが、まずは守れないと試合に出られないので、守備では負けないようにしたいです。おかげさまで試合に出させてもらう機会は今のところ多く、良い日も悪い日もあるのですが、例えば打撃でヒットが出なくても最低限走者を進めるとか、状況を見て仕事をできるようになること。それが課題です。あとは、プロ野球のシーズンでは6連戦など、連日試合があります。その体力をつけることです。現状、試合の前後の練習を含めると体力的にキツい部分もあるんですけど、少しずつでも慣れてきていますし、上達を実感することもあるので、今のところ順調に来ていると思います。

──イースタン・リーグの試合に毎日出場することによって、新たに気付いたことはありますか。

金田 ほかの高卒ルーキーよりは経験を積ませてもらっていると思うので、いろいろな場面、状況があって、ミスもするんですけど、同じような状況になったときに同じミスを繰り返さないために、良い経験ができていると思います。

──ファームとはいえ、高卒ルーキーが春先からレギュラーとして起用されています。そのことにチームからの期待を感じますか。

金田 なかなか打てないのに、打順を下げてでも使い続けてくださるのはありがたいです。1試合を漠然と過ごすのではなく、何かをしないといけないと思っています。打球が来ないときでも投手に声を掛けたりとか、打てなくても相手投手を揺さぶったりとか、そういうことを心掛け、試合に出ることを無駄にしないようにしています。

──将来的には、どのようなタイプのプレーヤーを目指していますか。

金田 交代させられずに・・・

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