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ファームから熱き魂で挑む! 未来を拓くキラ星たち

中日・野中天翔 負けん気の強いサウスポー「基本は打たせて取るのが理想ですが、ここぞの場面では三振を狙って奪いたい」

 

明日のヒーロー候補を紹介する連載インタビューの第4回は、ドラゴンズの育成2年目のティーンエイジャーだ。ルーキーイヤーは腰の手術でリハビリが中心となったものの、何の不安もなくマウンドで腕を振ることができる喜びは大きい。無限の可能性を秘めた左腕のブレークに期待がかかる。
取材・構成=牧野正 写真=佐藤博之、BBM

野中天翔[投手/育成2年目/19歳]


 急がば回れの心境だった。目標だったプロ入りを果たし、気持ちを強く持って臨んだ春季キャンプで腰痛を発症。手術を受けることを決断し、いきなり出遅れることになったが、まずはプロで戦う体を万全にすることが最優先だった。経過は順調で夏にはキャッチボールを開始。10月のフェニックス・リーグが復活のマウンドとなった。まだまだ課題は多いが、2年目の今年からは支配下昇格を目指し、どんどんアピールしていく。

──腰の状態はいかがですか。もう万全な状態で投げられているようですが。

野中 はい、全然大丈夫です。不安もまったくありませんし、思い切って投げることができています。

──昨年3月末に手術に踏み切りましたが、迷いましたか。

野中 いや、最終的には(腰から)かかとまでしびれが来るようになり、歩くのもしんどい感じでしたので、これはもうしっかり治そうと。迷うことはなく、手術しかないという気持ちでした。

──プロに入ってすぐ手術ということで焦り、不安はありませんでしたか。

野中 自分のやれることをしっかりとやっていこうと思いました。はじめはリハビリでしたけど、そこからトレーニングをメインに置いて、ウエートもやっていました。負担のかからない範囲で、できることは限られていましたけど、焦りや不安は特になかったです。7月にはキャッチボールを始めて経過も順調でしたし、どちらにしろ、1年目は体づくりが中心だと考えていましたから。

──前向きですね。

野中 それでも悔しいことのほうが多かったですけど……。トレーニングはずっと体幹を意識し、来年以降を見据えて取り組んでいました。

──フェニックス・リーグ(10月22日の巨人戦/都城)で術後初登板を果たして1回を無失点。何か感じることはありましたか。

野中 投げられる喜びももちろんありましたけど、以前の自分とは違う感じで投げられていると感じました。

──具体的にどういった部分ですか。

野中 全体的に球の質が良くなっているように感じましたし・・・

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